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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『春と盆暗』熊倉献・著

群れからはぐれかけた若者の甘くはない日々

◆『春(はる)と(と)盆暗(ぼんくら)』熊倉献・著(講談社/税抜き590円)

 『春と盆暗』は、表紙からして、端正でありながら愛らしい描線がすがすがしかった上に、人を食ったようなタイトルからどうにも目が離せず、旅先の書店で求めた。その日は夕刻から会合があって、十数年ぶりに大学の同窓生と会ったのだったが、解散してから宿に戻る道中、自分はやっぱり、そこに集まった大勢のような真人間にはなれないな、という気持ちが胸中で煮詰まっていった。どうしてか「みんな」と同じような道を歩き出せないでいる、と。

 でも、宿のシングルベッドの上には、半分読みかけの『春と盆暗』がある。この漫画の主人公は「みんな」の…

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