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防災科学技術研究所

防災意識測ります 20の質問で分析

 一人一人の防災意識を測定し、他の人と比較できる「防災意識尺度」を、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が開発した。ストレス検査などの心理テストと同様に、20問の質問に答えると分析結果が出る仕組みで、町内会や市町村単位で行えば、街ぐるみで取り組むべき優先課題を知ることもできるという。来年度中に内容を公開し、防災力向上に役立てたい考えだ。

     同研究所社会防災システム研究部門の島崎敢研究員(人間科学)が「個人の防災意識は地域防災を考える上で重要な要素だが、これまではっきりとした定義や測定方法がない」として開発した。

     まず「防災意識」について、災害に対して日常的に、自らが被災し得る存在であることや、情報的・物的・社会的備えが必要であることを認識している度合い▽自分や周囲の人の生命や財産、地域の文化や共同体を自ら守ろうとする態度--と定義。これに基づき、自治体の防災担当者や災害派遣経験のある自衛隊員、災害派遣医療チーム(DMAT)の看護師ら13人にインタビューし、抽出したキーワードから60項目の質問を作成した。さらに、この60問に対する全国の成人男女600人の回答を分析して、「自分は心配性だと思う」「人が集まる場所が好きだ」など、質問を20項目に絞った。

     質問は、被災状況に対する想像力▽災害に対する危機感▽他人にも気を配る他者指向性▽災害に対する関心▽災害に対する不安--の5分野に関するもので、回答結果を五角形のレーダーチャートで分析すれば、どの分野が特に課題かが一目で分かる。

     島崎氏は「防災意識向上と言うだけでは、効果が分からない限界があった。尺度を使うことで、防災対策の前後で効果を比較できるほか、防災意識の地域間格差を調べ、無駄なく効率的に防災力を高めることにつながる」と期待している。【飯田和樹】

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