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旧植民地移民、排斥に恐れ 極右が主張

肌の色が異なる買い物客が目立つオランダ中部アルメレの商店街
旧アンティル

 3月15日投開票のオランダ下院選(定数150)で、極右・自由党がイスラム系移民だけでなく、オランダの植民地だったカリブ海の島国、旧アンティルからの移民・移住者の排斥を訴え始めた。移民たちは肩身の狭い思いで、選挙の行方を注視している。【アルメレ(オランダ中部)で三木幸治】

     「オランダ人は同胞だと思っていた。30年もこの国に住んでいるのになぜ今、排斥されなくてはいけないのか」。移民人口が3割を超えるアムステルダム近郊の住宅街、アルメレ。友人と駅で待ち合わせをしていた旧アンティル出身の元会社員、グレッグさん(70)がため息をついた。「攻撃されたら困る」という理由で名字は明かさなかった。

     旧アンティル出身者の多くはカトリックだが、自由党は治安上の問題から犯罪者の強制送還やオランダ国籍の剥奪などを主張する。グレッグさんは「自由党が勝ったら、犯罪者以外もどんな差別を受けるかわからない」と不安がる。

     同じくオランダの植民地だった南米スリナムからの移民も、今後を懸念する。移民2世の大学生、キチャ・ブラウンさん(19)は「自由党は、移民全体の差別を助長している。これまで差別を受けたことはないけど、とても悲しい」と漏らした。

     自由党の主張に理解を示す人も。歯科医のドナ・スミッツさん(38)は「この街には旧植民地からの移民・移住者が多いが、彼らは時に粗暴だったり、社会に不適合だったりする。彼らがいなくなった方がこの町は良くなると思う時もある」と小声で話した。

     【ことば】

    旧アンティル

    17世紀にオランダが入植したカリブ海の6島。第二次世界大戦後に「オランダ領アンティル」として自治権を獲得。観光地のキュラソーが中心だった。独立運動や領内経済格差を背景に2010年に解体。単独自治領となったりオランダ本国に編入されたりした。同地域から本国への移民・移住者は現在約15万人。

    スリナム

    南アメリカ北東部に位置する。16~17世紀に入植した英国とオランダとの領有権争いの後、1815年にオランダ植民地に。1975年に独立。南米大陸で唯一、オランダ語を公用語としている。木材や鉱物の輸出が主要産業。

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