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既存薬耐性に対抗…がん研究会、候補見つける

肺がんの耐性と治療薬の関係

 複数の抗がん剤が効かなくなった肺がんに効果が見込める薬の候補が見つかったと、がん研究会(東京都江東区)などの研究チームが13日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。がん細胞が抗がん剤への耐性を持った場合、それに対抗できる新薬開発につながる成果として注目される。

     日本人の肺がんの約3割には「EGFR」と呼ばれる遺伝子の変異が確認されている。このタイプの肺がんの治療には、イレッサ(一般名ゲフィチニブ)に代表される「分子標的薬」が有効とされるが、効果は1年で薄れる。がん細胞が薬と結び付く部分の形を変え、再び増殖を始めるからだ。耐性を持ったがん細胞にも効く新薬タグリッソ(一般名オシメルチニブ)が昨年5月発売されたが、これにも耐性が報告された。

     がん研究会の研究員らが、このタイプのがん細胞に開発中の別の薬を試したところ、増殖の抑制が確認できた。同じがん細胞を移植したマウスでも、がんが小さくなる効果がみられたという。

     片山主任研究員は「がん細胞が何度も耐性を獲得する『いたちごっこ』解決のため、耐性の仕組みの解明と多くの治療薬が必要だ」と話す。【高野聡】

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