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栄光のフィルム

/2 卒業製作の脚本27回書き直し 特訓が磨いた「表現」 /栃木

 自宅に山積みにされた原稿用紙には、大きな×印が付けられていた。

 10年前、当時学生だった映画監督の渡辺紘文さん(34)=大田原市出身=は、日本映画学校(現日本映画大学)の卒業製作作品の脚本執筆に追われていた。指導したのは、同校の講師だった映画監督の天願(てんがん)大介さん。「会話のリズムが悪い」「役者の言葉で状況を説明し過ぎだ」。厳しい言葉の後、提出した数十枚の原稿用紙に次々とボールペンで×印が付けられていった。

 天願さんに脚本を却下される度に、頭から書き直した。自信作を頭ごなしに否定され、怒りが湧くこともあっ…

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