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英離脱控え経済は堅調 産業構造変化の兆し

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 英国の欧州連合(EU)離脱に向けた国内手続きが13日完了した。国内を二分した国民投票から9カ月。当初は英国からの企業流出が懸念されたが、英経済は想定外の底堅さを見せ、産業構造には早くも変化の兆しが表れている。

 英国会議事堂からテムズ川を上流へ約3キロ。30年以上にわたって廃虚と化していた旧バタシー火力発電所で、欧州史上最大の再開発が進行中だ。工事現場に入ると、巨大な白い煙突4本が目に入った。プロジェクトを手がけるバタシーパワーステーション・デベロップメント社(BPSDC)のティンクネル最高経営責任者(CEO)は「活気あふれる新しい『街』に再生する」と語気を強める。

 バタシーの操業開始は1930年代。アールデコ様式のレンガ造りが特徴で、英ロックバンド、ピンク・フロイドのアルバムジャケットやビートルズの映画に登場したことで有名なランドマークになった。83年の稼働停止後、テーマパークやサッカー場建設など再開発計画が何度も浮上したが、頓挫していた。

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