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廃棄したはずの日報、実は陸自内で保管

衆院安全保障委員会で答弁する稲田朋美防衛相=国会内で2017年3月16日午前9時33分、川田雅浩撮影

防衛省職員や陸自隊員が職務参考で電子データをダウンロード

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣されている陸上自衛隊部隊の日報を巡る問題で、これまで防衛省が「廃棄したので存在しない」としていた陸自内で、日報の電子データが保管されていたことが分かった。同省は陸自とは別の機関である統合幕僚監部で電子データが見つかったとしてきたが、実際には陸自で当初から保管されていたといい、「隠蔽(いんぺい)」との批判が高まりそうだ。

     派遣部隊は上部部隊の陸自中央即応集団(CRF)に現地の情勢を報告するため、陸自の指揮システムにある掲示板に日報の電子データをアップロードする。同省関係者によると、アクセス権限がある同省職員や陸自隊員が、職務の参考のために電子データをダウンロードしていた。

     昨年9月に日報の情報公開請求を受けた同省は、派遣部隊とCRFで文書を探しつつ、統幕にも意見照会をした上で「廃棄して不存在」として同12月に不開示を決定した。

     稲田朋美防衛相が再探索を指示し、同月26日に統幕での保管を確認した後、陸自内でも保管されていることを把握したが、同省は2月7日から電子データの開示を始めた際にも「陸自にデータは保管されていない」と説明し、事実を公表しなかった。つじつまを合わせるために、陸自内で今年に入ってデータが消去された可能性もあり、同省は調査している。

     日報には、昨年7月の政府軍と反政府勢力との大規模な衝突を「戦闘」と表現する記載があり、野党が国会でPKO参加5原則が崩れていたのではと追及。稲田防衛相は「法的意味で戦闘行為はなかった」と説明していた。統幕でデータが保管されていることが確認された後、稲田防衛相に報告するまで約1カ月かかっており、「文民統制(シビリアンコントロール)上、問題ではないか」とも批判されていた。

    【町田徳丈】

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