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駅で暴行 被害者の証言退け大阪地裁が無罪判決

 大阪市営地下鉄の駅ホームで乗客に暴行してけがをさせたとして、傷害罪に問われた50代の男性会社員の判決公判で、大阪地裁は15日、無罪(求刑・罰金30万円)を言い渡した。渡部五郎裁判官は被害者の証言の信用性を否定し、「会社員を犯人と認定できない」と述べた。

     弁護人を務めた中村勉弁護士は判決後、「大阪府警は『見込み捜査』で真犯人を取り逃がし、無実の人に罪をかぶせようとした」と批判した。

     会社員は昨年4月22日午後10時50分ごろ、御堂筋線なんば駅のホームに停車中の電車に乗り込む直前、20代の乗客男性に頭突きをして全治11日間の傷を負わせたとされた。

     乗客男性が「会社員が犯人」と駅員に伝え、府警はこの証言を重視して会社員を逮捕した。会社員は一貫して無罪を訴えていた。

     判決はまず「被害者は直後に犯人を見失っている」と指摘した。そのうえで防犯カメラ映像を検討し、現場の約14メートル先を歩く人物が、服装などから会社員の可能性が高いと認め、「被害者の証言を信用することはできない」とした。

     府警の宮田雅博・刑事総務課長は「判決内容を精査し、今後の捜査に生かしたい」との談話を出した。【原田啓之、向畑泰司】

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