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在庫処分?で患者に薬を不適切投与

 精神科と神経科がある広島県福山市の「福山友愛病院」で昨年11~12月、統合失調症などの患者6人がパーキンソン病の治療薬を投与され、病院の調査委員会が「不適切な投与」と結論付けていたことが17日、病院側への取材で分かった。患者1人は一時、体調不良となった。投与を指示した医師は「薬の使用期限が迫ってきた」ことを理由の一つに挙げているという。県は同日午後、「不適切な医療行為が疑われる」として病院の立ち入り検査をする。

     病院の顧問弁護士によると、昨年11月28日~12月7日、病院の創始者の末丸紘三医師が指示し、パーキンソン病の治療薬「レキップ」の錠剤計62錠を6人に複数回に分けて飲ませた。当時、期限が迫ったレキップは70錠あったという。

     病院の薬剤部が「薬の使い方がおかしい」と指摘したが、投与は続けられた。しかし、患者1人が投与の数日後、体調を崩して嘔吐(おうと)したため、投薬を中止。患者の体調は回復したという。

     病院は調査委を設置し、投与を「不適当だった」と結論付けた。末丸医師は今月11日、病院を辞職。レキップを使った理由として、「期限が迫った在庫表を見たことがきっかけ」とする一方で、「薬は効果があると思った」とも説明しているという。

     パーキンソン病の患者は脳内で神経伝達物質のドーパミンが不足し、レキップにはドーパミンの分泌を促進する効果がある。一方、統合失調症については、ドーパミンの過剰分泌が関係しているという指摘がある。【目野創】

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