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米非営利団体

電子情報守れ! トランプ氏の削除警戒

「任期満了ウェブ・アーカイブ」が保存した政府機関のウェブサイト数とデータ量

 米トランプ政権下で地球温暖化などに関する公開情報が削除されかねないとの危機感から、政府の電子情報の保存運動が米国で広がっている。大統領の任期が終わる4年ごとにウェブサイトを保存してきた米議会図書館などの共同アーカイブには、既に過去2回に比べ10倍を超える250テラ・バイト(テラは1兆)以上ものデータが「救出」されたという。

 2008年に始まった「エンド・オブ・ターム(任期満了)・ウェブ・アーカイブ」で、米議会図書館やスタンフォード大図書館のほか、インターネット上にある世界中の電子情報を収集・公開している米非営利団体「インターネット・アーカイブ」などが参加している。政権交代によって閉鎖される恐れのあるサイトを中心に、閲覧を続けられるよう活動している。

 09年のブッシュ政権からオバマ政権への交代時には、ホワイトハウスや議会上下院、裁判所、米航空宇宙局(NASA)など3305件のサイト計16テラ・バイト、13年のオバマ政権2期目への移行時には3247件の計21テラ・バイトを保存した。

 昨年7月、オバマ氏退任を前にデータ収集を再開。トランプ氏が大統領に当選すると、気候変動関連などのデータが削除されたり改変されたりするのではないかという疑念が広がり、データを保存するようアーカイブに要請が殺到したという。管理者によると、収集したサイトはNASAや米環境保護局(EPA)、米海洋大気局(NOAA)などを中心に既に1万1300件以上で、過去2回の3倍以上に達した。

 今のところ、ホワイトハウスのウェブサイトから「気候変動」の文言が姿を消した以外、政府機関のデータが大幅に削除された形跡はないが、16日に発表された18会計年度予算案では環境保護局の予算が3割カットされるなど状況は予断を許さない。活動に参加するペンシルベニア大図書館司書、マーガレット・ジャンズさんは「温暖化対策や環境規制に関する予算削減で、データの記録や更新が滞り、市民が情報にアクセスできなくなることが心配だ」と訴える。【阿部周一】

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