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旧神岡鉄道廃線から10年ぶり走行 岐阜

雪が残る中、10年4カ月ぶりに走る「おくひだ1号」(手前)と、車庫から出た「おくひだ2号」(右後ろ)=岐阜県飛騨市で

 廃線から10年4カ月ぶりに、旧神岡鉄道のディーゼル車両「おくひだ1号」が17日、岐阜県飛騨市神岡町の神岡鉱山前駅構内を走った。線路のつなぎ目を通過する度に「ガタンゴトン」と音を響かせ、関係者は「懐かしい」「なめらかな走りに感激した」と喜んだ。4月8日に1日限定で乗客を乗せて本格走行する。

 駅構内の車庫には、おくひだ1号と2号、機関車の3両が保管されていて、この日、本格走行の準備のため車両の入れ替え作業をした。車庫の外に出るのも廃線以来で、汽笛を鳴らし、時速5~10キロで進行方向を変えながら計600メートル走った。おくひだ1号は長さ18メートル、定員110人で、2号と連結して走る場面もあった。

 運転したジェイアール貨物・北陸ロジスティクス(金沢市)の浅野博之さん(60)は「スムーズな発進で、ブレーキもしっかりと利いた。よく10年もったなあと感じる。4月には、衝撃を与えないようなブレーキ操作をし、お客さんに喜んでもらいたい」と話した。

「おくひだ1号」を走らせる運転士=岐阜県飛騨市で

 車両を2016年11月に整備した際には、エンジンがかかったが、走行できなかった。劣化したパイプやバッテリーを交換するなどし、走行可能な状態にした。整備を担当した同社調査役の大越清治さん(69)は「閉じ込められていた車両が10年ぶりに走り、感激した。車庫の中に保管され、雨や雪にさらされず、車両の劣化が進んでいないのが大きい。エンジン音は力強く、快適に動き、きしみや異音もなかった。ブランクを感じさせない走りをしていた」と感想を語った。

 旧神岡鉄道は奥飛騨温泉口(飛騨市神岡町)-猪谷(富山市)間の19・9キロを結び、06年に廃線になった。4月の本格走行では、抽選にあたった乗客を乗せ、廃線区間の一部を走る。市と、線路上を自転車で走るレールマウンテンバイク「ガッタンゴー」を運営するNPOが実行委員会をつくり、走行の準備を進めている。今月12日には、ボランティア20人で車内を2時間かけて掃除し、奈良や石川、愛知県からの参加者もいた。

 「ガッタンゴー」事務局の田口由加子さん(38)は「昔のままだった。車両が大きく感じた。4月の本格走行では、乗って楽しみ、外から見て懐かしいと思ってくれる人がいたらうれしい。10年ぶりに動く車両がスムーズに走り、坂を登っていけば、見ている人は自分たちも大丈夫だと思ってくれるはず」と期待していた。【中村宰和】

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