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100倍ベンゼン 「移転」小池知事どう判断

報道陣に公開された豊洲市場地下水モニタリング再調査作業の中で、くみ上げられた地下水=東京都江東区で2017年2月7日午前10時45分、竹内紀臣撮影

再調査で検出、19日の「専門家会議」で詳細な数値公表へ

 東京都の豊洲市場(江東区)の地下水再調査で、国の環境基準値の100倍のベンゼンが検出されたことが、関係者への取材で分かった。19日に開かれる外部有識者の「専門家会議」(平田健正座長)で詳細な数値が公表される。東京都の小池百合子知事は、豊洲市場への移転について「再調査結果を見て総合的に判断する」としており、難しい判断を迫られることとなった。

 関係者によると、再調査は4分析機関がそれぞれ実施し、複数の地点で基準値を上回る有害物質が検出された。最も濃度が高かったのは発がん性があるとされるベンゼンで、うち1機関の分析で基準値の最大100倍の地点があった。

 都は2014年から豊洲市場の敷地内201カ所で任意の地下水モニタリングを実施し、ベンゼンやヒ素、シアンなどの濃度を調べた。1~7回目は全地点で基準値を下回ったが、8回目は3カ所で基準値をわずかに超えるベンゼンとヒ素が初めて検出された。今年1月に結果が公表された最終9回目の調査では最大79倍のベンゼンが検出されるなど、計72カ所で有害物質の数値が基準値を上回った。今回100倍の数値が出たのは、9回目で79倍が検出された地点と同じという。

 平田座長は9回目の結果公表後に「地下水なので市場の安全には直接関係がない」としたものの、1~8回目の調査結果の数値がかけ離れているため、専門家会議は9回目を「暫定値」と位置付け、今年1月30日以降、調査で基準値を超えた地点を中心に計29カ所で再調査を実施していた。

 小池知事が昨年11月に公表した工程表では、今年4~5月に専門家会議と都の市場問題プロジェクトチームが豊洲市場の安全性を最終確認し、同6~7月に環境影響評価(環境アセスメント)の審議を実施する予定だった。アセスの変更にとどまれば今夏にも小池知事が移転の可否判断を下すとしていたが、今回の結果を受けて専門家会議がさらに調査が必要と判断する可能性もあり、スケジュールは不透明な状況となった。【川畑さおり、柳澤一男】

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