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国を提訴…「秘密漏えい疑われ苦痛」

 安全保障関連法の国会審議で防衛省作成とされる資料が取り上げられたことを巡り、秘密を漏らしたとして自衛隊法違反の疑いで捜査を受けるなどし、精神的苦痛を受けたとして、防衛省情報本部の大貫修平3等陸佐(42)が17日、国を相手取り慰謝料500万円の支払いを求める訴えをさいたま地裁に起こした。

     訴状などによると、2014年12月に訪米して米軍幹部と会談した自衛隊トップが、安保法制の整備を「来年夏までには終了する」と明言したとの資料が、15年9月の国会審議で野党議員によって取り上げられた。同省は「同一内容の文書はない」と説明していた。

     当時、情報本部統合情報部に所属していた大貫3佐は同月、警務隊から文書を漏らした疑いで事情を聴かれ、11月にはうそ発見器による取り調べを受けた後、約5時間聴取された。警務隊から「検査の結果からお前が犯人なのは間違いない」などと自白を迫られ、自宅なども捜索されたという。12月に配置換えさせられたといい、「防衛省が『存在しない』とする文書の漏えいは不可能で、捜査は違法だ」と主張している。

     大貫3佐は提訴後、「犯人扱いされ島流し的配置にされた。こういう事実があると知ってもらい、身の潔白を訴えたい」と語った。

     防衛省は「訴状が送達されていないためコメントは差し控える」とした。【内田幸一】

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