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老舗料亭 クラウドファンディングで再建図る

糸魚川大火からの復興資金を募っている「MOTTAINAIもっと」のホームページ=2017年3月20日午後6時11分

 昨年12月の糸魚川大火から、22日で3カ月を迎える。新潟県糸魚川市などが復興に向けた取り組みを進める中、被災した老舗料亭なども、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディング(CF)を活用した再建に動き出している。店主らの「少しでも早く店を建て直し、支えてくれた人に恩返ししたい」との思いを受け、支援の輪も広がっている。【堀祐馬】

     CFの活用を提案したのは、被災地に隣接して支店を構える糸魚川信用組合。「大火にめげず、頑張る店があることを全国に知ってもらいたい」と、1月に地元で説明会を開いた。関心が高く、被災地や周辺から約30店舗の関係者が参加した。

     既にCFを始めているのは、店舗が全焼した創業約200年の老舗料亭「鶴来家(つるぎや)」と明治から続くそば店「泉家」、店主の自宅が半焼した1825年創業の和菓子店「紅久」の3店舗。いずれも毎日新聞社などが運営する購入型CFサイト「MOTTAINAIもっと」を利用。同信組によると、来月までには約10店舗がCFで資金を募る予定だという。

     鶴来家は、店舗と共に皿や椀(わん)など1000点以上を焼失。器などの購入資金に充てられればと1日にCFを始めたところ、当初目標の30万円をわずか2日で達成し、16日には第2目標として設定した60万円を超えた。

     鶴来家のCFは、5000円の寄付で、焼失前の料亭が提供し、現在もリゾート列車「雪月花」の弁当に使用されている糸魚川産のコシヒカリ(2キロ)と地酒が受け取れる。店舗そのものの再建は、土地の境界画定などまだ課題も多いが、いずれは同じ場所で再建するつもりだ。同店では「とてもありがたい」と全国からの支援に感謝している。

     泉家ではそばを盛るせいろの購入、紅久は販売力強化のために資金を募っており、寄付した金額に応じてそばや和菓子などの商品が送られる。詳細はMOTTAINAIもっと(https://mottainai-motto.jp/)。

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