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サッカー名門の指導法 共有サイトを立ち上げ

「シェアトレ」のトップページ
筑波大学の木村友輔さん(2年)=茨城県つくば市天王台1の筑波大学で2017年1月23日午前10時49分、川崎健撮影

 大学サッカーの名門、筑波大蹴球部の木村友輔さん(20)=体育専門学群2年=が昨年9月に起業し、指導法を共有するサイト「シェアトレ」をスタートさせた。サッカー指導者が練習の動画を自由に投稿し、参考にしてもらうことで、指導技術の底上げを図る。4月から1年間休学し、学業よりサイト運営に力を入れる予定だ。【川崎健】

きっかけは木村さんが「教える立場」になったのに、何を教えればいいのか分からなかったこと。筑波大蹴球部は、ほとんどの部員が地域のサッカーチームで学生コーチとして指導している。地域貢献活動の一環だ。木村さんも大学入学後、小学生チームを教えた。東京都板橋区で小学2年の時にサッカーを始めた木村さんだが、教える立場は初めて。最適な練習法が分からず悩んだという。

 大学1年の夏、試合中に肋骨(ろっこつ)を骨折し、練習できない日々が続いた。空いた時間を利用して、日ごろから「あれば便利なのに」と思っていた「トレーニング共有サイト」を作ることにした。だが独学では技術的な知識が足りず、いったんは挫折した。

 大きく動き出したのは2015年12月。同大で開かれた起業家育成のイベントに参加し、熱意を伝えたところ、大学院生ら3人が協力してくれることになった。技術的な知識を補ってもらい、実現に一歩近づいた。昨年9月に会社を作って社長に就任。12月にはインターネットのクラウドファンディングを利用して資金を集め、サイト設立にこぎつけた。

 現在は筑波大蹴球部や海外のプロサッカークラブなどの練習が閲覧可能。海外チームの場合、木村さんがスペイン語や英語などを和訳し、ポイントを解説するなど手間をかけている。どんな指導者に対してもわかりやすく伝わるよう心がけた。

 今後は全国の指導者と協力して高校サッカー強豪校の練習や同大教授によるスポーツ理論のコラムなどを取り入れ、サービスを充実させる計画。「Jリーグのクラブとも連携したい」と考えており、筑波大蹴球部OBでJ2アビスパ福岡の井原正巳監督やJ3アスルクラロ沼津のFW中山雅史選手などからも協力を取り付けているという。木村さんは「指導者の質が高まることで、日本サッカー全体のレベルも上がってほしい」と意気込んでいる。

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