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真相??背景の2事情 主要4者証人喚問終了

豊洲市場移転問題をめぐる百条委で宣誓する石原慎太郎・元都知事(中央左)=都議会で2017年3月20日午後1時2分、小出洋平撮影

一つは「自民党」と、もう一つは「小池都知事」

 築地市場の豊洲市場への移転問題に関する東京都議会の調査特別委員会(百条委員会)は20日、移転を決めた石原慎太郎元知事(84)を証人喚問した。百条委は元副知事、元市場長、東京ガス幹部を合わせた主要4者の証人喚問を終えたが、用地取得に至る交渉の真相は解明されなかった。百条委の証人喚問で、真相が明らかにならなかった背景には、二つの事情がある。

 一つは最大会派の自民党が、豊洲市場への移転推進をリードしてきた経緯があったことだ。20日の質疑の1時間のうち最長の21分を割り当てられたが、議員は「豊洲移転への決裁をしたことは大英断だったと思う」とたたえるなど、真相に切り込もうとする姿勢はほとんど見られなかった。

 もう一つの事情は、小池知事が「7月の都議選で豊洲移転問題を争点にする」と明言していることだ。そのため各会派の質問は、本来百条委で追及されるはずの「豊洲市場の用地取得の経緯や交渉」ではなく、移転の可否問題にそれる場面も少なくなかった。

 小池知事と対立する自民は「移転が延期になっている現状をどう見るか」と問い、石原氏から「専門家会議が安全と判断しているのだから速やかに移転すべきだ」との回答を引き出した。

 一方、当時は移転を推進したものの、都議選では小池知事と選挙協力する公明党は「市場の建物下に盛り土をしないことを決めたのか」と用地取得とは無関係の質問に時間を割いた。

 また民進系の東京改革議員団は、小池知事が豊洲移転について「安心が担保されていない」と説明していることを踏まえ、「知事時代の議会答弁で(小池知事と同じ)安心安全を強調していた」と指摘するなど、選挙戦を見据え小池知事にすり寄るかのような場面もあった。

 次回の百条委は4月4日で、石原氏の下で知事本局長を務めた前川燿男(あきお)練馬区長らの証人喚問が予定されている。【柳澤一男、川畑さおり】

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