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第94回センバツ高校野球

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中村の岡上「いい魔物」 40年ぶり得点に

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九回表中村2死三塁、岡上が右前適時打を放つ=阪神甲子園球場で2017年3月20日、宮間俊樹撮影 拡大
九回表中村2死三塁、岡上が右前適時打を放つ=阪神甲子園球場で2017年3月20日、宮間俊樹撮影

 ○前橋育英(群馬)5-1中村(高知)●

 二塁手の捕球を嫌がるかのように打球は急にイレギュラーし、外野の芝へ転がっていった。九回2死三塁からの右前打はチームにとって40年ぶりの得点。「甲子園には本当に魔物がいるんだなと思った。いい魔物だった」と笑った。

 1死から4番・一円が二塁打を放った。一塁側アルプススタンドの盛り上がりをネクストバッターズサークルで感じていた。だが、2死後に打席へ入ると、「あまり声援は聞こえなかった」。緊張はない。集中していた。前の打席で打ち上げた反省を踏まえ、たたくことを心がけた先に「奇跡」が起きた。

 守備範囲が広く、外野のリーダー。だが、打つ方は昨秋の公式戦の打率1割5分の数字で、推して知るべし。「ボールに合わせて体勢を崩して打ってしまう」と、冬場は1日800回の素振りをして、どんな状況でも自分のスイングができるように体に覚えさせた。

 好きな言葉は「不撓(ふとう)不屈」。40年前の快進撃は起こせなかったが、少人数チームの意地は見せられた。【安田光高】

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