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「ギリギリ」9連勝 先場所唯一の黒星を琴奨菊に返礼(スポニチ)

大相撲春場所9日目(2017年3月20日 エディオンアリーナ大阪)

 新横綱の稀勢の里が「ギリギリ」の勝負を制して全勝を守った。先場所まで同じ大関だった関脇・琴奨菊との幕内最多63回目の対戦で俵まで詰まったが、左突き落としで勝利をもぎ取った。関脇・高安も平幕・豪風を退け、9日目終了時点で全勝が同部屋の2人だけとなったのは60年夏場所の横綱・若乃花、平幕・若秩父(花籠部屋)以来57年ぶり。カド番を脱出した大関・照ノ富士、平幕・栃煌山が1敗で追い、横綱・日馬富士は平幕・荒鷲に敗れて3敗目となった。

     新横綱にとって、やはり琴奨菊は危険な相手だった。低い立ち合いを止められず上体が起き上がった。そのまま後退して俵に足がかかった。とっさに左から突くしかなかった。直後、相手は足が流れて土俵に落ちた。薄氷を踏む勝利。琴奨菊の圧力について聞かれると「思った以上に来た。ギリギリのところだった」と認めた。下がりながら右から張っていたが「あ、そう」と覚えていないほど無我夢中だった。

     本人は普段、琴奨菊を意識するような発言は控えている。だが「言いたいことは山ほどある」と漏らしたことがかつて1度あった。高校相撲で活躍した琴奨菊と中卒叩き上げの稀勢の里。稀勢の里が3歳下だが、初土俵は1場所遅いだけ。新十両、新入幕は稀勢の里が1場所早かったが、大関昇進は1場所遅れた。自身が何度も優勝のチャンスを逸している間に昨年初場所で初優勝も先を越された。この時、唯一漏らした本音こそ負けるわけにはいかないライバルと認めている証拠だった。

     初優勝を決めた先場所では9日目に唯一の黒星を喫したのも琴奨菊。だからこそ、朝稽古の立ち合い確認では三段目の淡路海を立たせ、初めて左足から踏み込む動きを確認した。「何があるか分からないから」。それほどまでに勝利への執念を見せていた。

     対戦成績では29勝33敗と負け越していたが、それでも逆転勝ちできた。稀勢の里は「しっかり、今日やろうと集中してやった」と最後まで諦めなかったことを強調した。八角理事長(元横綱・北勝海)は「15日間やっていれば、こういう相撲もある。勝ってるから良い流れ。こういう相撲になるのも予想していたと思う」と横綱の方に余裕があったと捉えた。

     高安も並走し、15日制後の同部屋2力士の9連勝は6度目、2力士のみの9連勝は57年ぶり2度目。第一関門を突破して、自身は初場所10日目から15連勝となった。残りは6日。「いいんじゃないか」。心を乱すことなく土俵に上がり続ける。(スポニチ)

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