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なら歳時記

大和の薬文化(御所市) 息づく先人たちの情熱 /奈良

 もうすぐ新年度。「健康に気を付けて、新たな気持ちで頑張ろう」という気持ちがわいてくる。古代より、海外からさまざまな思想や技術を学んだ奈良では、薬についても先人たちが文化を育てた。薬に携わる人たちの苦労や情熱を知ろうと産地の一つ、御所市を訪ねた。【藤本柳子】

 JR和歌山線掖上駅から南へ10分ほど歩くと、「三光丸(さんこうがん)クスリ資料館」(御所市今住)にたどり着く。「三光丸」は、運営する製薬会社の名前であり、看板商品名。4種の生薬が配合された胃腸薬で、今でも「置き薬」方式で販売される。約700年前から、米田(こめだ)一族が作り続けてきたという。「『捨てられない』家系だったようで蔵にはモノがいっぱい。充実した資料館ですよ」。館長の浅見潤さん(61)が迎えてくれた。

 米田家は鎌倉時代、御所市などで春日大社の荘園を管理した越智氏の分家筋で、興福寺ともつながりが深かっ…

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