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死者4人、容疑者射殺…車で暴走、警官刺す

英国会議事堂付近で起きたテロを受け、現場を封鎖する警官=ロンドンで2017年3月22日午後3時ごろ、三沢耕平撮影

 【ロンドン矢野純一】ロンドン中心部の英国会議事堂近くのテムズ川にかかるウェストミンスター橋で22日午後2時40分(日本時間同日午後11時40分)ごろ、男が運転する乗用車が通行人を次々とはねた。男は議事堂前で車を乗り捨てて敷地内に侵入し、警護中の警官を刃物で刺した。ロンドン警視庁によると、橋の上で3人が死亡、刃物で刺された警官も間もなく死亡し、計4人が犠牲となった。また、少なくとも40人がけがをした。男は警官に議事堂の敷地内で射殺された。日本人が事件に巻き込まれたとの情報はない。

 ロンドン警視庁によると、実行犯は1人で、テロ対策部門の幹部は22日夜の会見で「国際テロ組織に感化されたイスラム教徒ではないかとみている」と説明。国籍などは明らかにしなかったが「容疑者は既に特定している」とした。英メディアは南アジア出身者とみられると報じている。

 男が運転する車は、橋の歩道上を走行し、フランスから学校行事で旅行に来ていた15~16歳の生徒らも巻き込まれた。橋には車道と歩道の間にガードレールなどは設置されていない。

 車は橋を渡った後、議事堂の敷地を囲む柵に衝突して停止。男は車を乗り捨て、議員などの車が出入りする門から敷地内に侵入し、警備にあたっていた警官を刃物(刃渡り十数センチ)で刺した直後、駆けつけた警官に射殺された。当時、議会開催中だったが、安全が確認されるまで議場は閉鎖。議事堂内にいたメイ首相や議員ら約1000人は無事だった。周辺の道路や地下鉄駅も一時閉鎖された。

 メイ氏は22日夜、テロリストは「自由、民主主義、表現の自由の中心地を攻撃した」としたうえで「暴力やテロによって、こうした価値観を打ち負かそうとする試みは失敗する運命にある」と演説した。

 この日は、32人が死亡したベルギー同時テロからちょうど1年。英国は2014年8月以降、国内のテロ警戒レベルを5段階で上から2番目の「深刻」に引き上げたままで、ベルギーのテロを受け、武装した警官を600人から2800人に増強していた。今月7日には英国家テロ対策安全局がテロの危険が高まっているとして、国民にテロに関する情報を提供するように呼びかけていた。ロンドンでは05年に地下鉄などで52人が犠牲となった同時爆破テロが起きている。

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