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山口組元幹部に初の有罪判決 7度目審理で

 大阪市北区のホテルで1997年9月、警護役の組員2人に拳銃と実弾を持たせたとして、銃刀法違反(共同所持)の罪に問われた山口組元最高幹部、滝沢孝被告(79)の2回目の差し戻し審で、大阪地裁は24日、懲役6年(求刑・懲役10年)の判決を言い渡した。芦高源裁判長は「警護役の拳銃所持を認識していた」と判断した。弁護側は控訴する方針。

     滝沢被告は2001年の起訴以降、7度目の審理で初の有罪判決になった。一連の審理で3回の無罪判決が出たものの、上級審が破棄、差し戻しを繰り返す異例の経緯をたどっていた。

     滝沢被告が組員の拳銃所持を認識し、共謀関係が成立するかが最大の争点。弁護側は「被告は全く知らなかった」と無罪を訴えた。

     芦高裁判長は、当時は別の山口組最高幹部の射殺事件後で、「配下の組員は緊張感を持って被告の警戒に当たっていた」と指摘した。滝沢被告が大阪への移動のためJR浜松駅から新幹線に乗り、現場のホテルに滞在した間は一貫して組員が警護しており、「襲撃の危険性を認識し、組員の拳銃所持を容認していたと推認できる」と結論付けた。

     判決によると、滝沢被告は97年9月20日、大阪市北区のホテルで組員2人にそれぞれ拳銃と実弾10発を持たせた。

     差し戻し前の1、2審判決はいずれも無罪としたが、最高裁は09年、「拳銃所持の認識が推認できる」として無罪判決を破棄し、地裁に審理を差し戻した。だが、11年5月の地裁の差し戻し審判決は組関係者らの新たな証言を踏まえ、3回目の無罪判決を出した。

     これに対し、大阪高裁は再び審理を地裁に差し戻す判決を言い渡し、最高裁も支持したため、2度目の差し戻し審が地裁で行われた。

     滝沢被告の弁護団は判決後、「法と証拠を無視した違法・不当な判決で到底承服できない」との声明を出した。【原田啓之】

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