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北海道新幹線1年

観光客増に一役 ビジネス利用は伸びず

北海道新幹線と在来線時代の1日あたりの利用者の比較と、新幹線乗車率

 北海道新幹線(新青森-新函館北斗、148.8キロ)は26日で開業から1年を迎える。JR北海道の予想を上回る利用があり、観光客の増加といった「新幹線効果」が出ている。ただ冬季は勢いが減速しており、2年目に向けてビジネス客の取り込みが課題となっている。【遠藤修平】

 「夜景はきれいだけど、ここまで人が多いとは」。夜景観光で有名な函館市の函館山で3月中旬、横浜市の主婦(54)は、人混みにそう漏らした。

 「函館山ロープウェイ」の昨年4月~今年2月の利用者数は前年より約1割多い約181万人。今年1、2月は強風により運行停止が相次いだにもかかわらず、今年度は過去最高を更新する見込みだ。

 市によると、函館市の今年度上期の観光客数は約366万人で前年比約14%増。うちJR利用者は約100万人で、約43%の大幅増だった。

 函館周辺の自治体も観光客が増加。駅前に観光施設を整備した木古内町は9倍以上の約42万人、間欠泉を目玉にした道の駅を新設した鹿部町も2倍以上の約35万人を記録した。

 ただ開業効果に陰りも見える。日銀函館支店によると、函館市内の主要24ホテルの宿泊客数は、今年度上半期こそ前年比約6~16%増で推移したが、下半期の11、12月は1%前後の微増にとどまった。

 北海道新幹線の1日平均利用者(2016年3月~17年2月)は6500人。在来線時代の1.7倍で、乗車率は33%とJR北の予想26%を上回ったものの、今年2月は1日平均3600人だった。

 「先輩」にあたる北陸新幹線は、長野-金沢間の延伸開業(15年3月)後、1年目の1日平均利用者数(新潟県内の糸魚川-上越妙高)は2万5000人、乗車率は47%で、在来線時代の約3倍。2年目も1年目より7%減と堅調だ。

 航空路線からビジネス客も奪った北陸新幹線に対し、北海道新幹線は、ビジネス客の利用が低迷傾向にある。国土交通省によると、北陸新幹線は延伸後、15年度の小松-羽田線の輸送実績は前年度より約4割減少した。一方、北海道新幹線開業後の函館-羽田線(全日空と日本航空の16年4月~17年1月)は約5%減と比較的影響は小さい。東京-新函館北斗間の所要時間が、航空機に対抗する目安となる「4時間の壁」を破れないことも要因とみられる。

 函館商工会議所の永沢大樹・新幹線函館開業対策室長は「観光利用は変動が大きい。使いやすい割引の設定などでビジネス利用を増やすことが大切だ」と指摘している。

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