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後利用巡り、こう着…陸上競技か、球技専用か

報道陣に公開された新国立競技場の建設現場=東京都新宿区で2017年3月24日午前11時18分、根岸基弘撮影

 2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の工事現場が24日、公開された。4月から基礎工事が本格化して19年11月の完成に向けて順調に進んでいるが、大会後の利用方法を巡っては、陸上競技か、サッカーなどの球技専用かの綱引きが続く。

     新国立競技場は、五輪では開閉会式、陸上、サッカーで使われる。大会後の利用については文部科学省などが15年末にワーキングチーム(WT)を設置。運営は国が所有権を持ったまま運営権を民間に売却する「コンセッション方式」が有力となっている。空港などで活用され、民間の運営ノウハウで収益力を上げることで、大会後の維持費の国費負担を軽減させるためだ。

     しかし、主な利用競技が固まっていないため、WTは昨年9月から約半年開かれていない。焦点は明治神宮が所有する神宮外苑の軟式野球場に仮設する陸上の練習施設「サブトラック」の常設化だ。大会組織委員会はサブトラックを含めた新国立の仮設整備費を当初の38億円から2倍超の約100億円と試算しているが、20年五輪・パラリンピック限定が前提になっている。

     陸上競技で、国際大会や国内主要大会を開くにはサブトラックが必要となる。現在、東京都内で基準を満たした競技場はなく、新国立への期待は大きい。日本陸上競技連盟は世界選手権の招致などを目指す予定で常設化を訴える。政府与党の有力幹部からも「五輪主会場で大会後に陸上ができなくなっていいのか」と後押しがある。

     新国立の後利用を協議してきた自民党スポーツ立国調査会会長の馳浩・前文科相は「サブトラックが無理ならば球技専用を念頭に置く方が有効」と言う。日本サッカー協会は、競技場内のトラックの上に可動式の観客席を増設し、臨場感を高めることを希望する。日本代表の試合で集客が見込めるほか、将来のワールドカップ(W杯)招致にもつながる。

     コンセッション方式は、主な競技を決めてから実際に運営が始まるまで3年ほどの時間が必要となる。東京五輪開幕まで3年4カ月となり、遅くとも年内には方向性を示すことが求められそうだ。【田原和宏、小林悠太、松本晃】


    サブトラック

     陸上競技の練習に使われる補助競技場で、主競技場の近くに設置する。国際大会や国内の主要大会を開くには、1周400メートルの6レーン以上(直線部分は8レーン)で、主競技場と表面の硬さや仕上げが同じ全天候舗装が求められる。

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