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がん大国白書

第5部 生きる力に/5 患者参加の研究へ

 東京都在住のがん経験者、桜井なおみさん(50)は2016年、外資系製薬企業によるがん治療薬の治験に参加した。求められた役割は、薬を使うのではなく、計画作りの段階で患者の視点から意見を述べることだ。提示された試験方法を読むと、必要な検査の待ち時間など病院にいなければならない時間が長かったため、患者負担の軽減を求めた。桜井さんは「実は、新薬や新治療の開発に取り組む研究者たちが気付いていない点も多い。計画段階で患者の意見に耳を傾ける視点は大切。この試みは、治験を受ける患者のためにもなると感じた」と話す。

 桜井さんは、会社員だった04年に乳がんを発症し、がん医療への提言を続けてきた。今は、国のがん政策を…

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