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がん大国白書

第5部 生きる力に/7 喪失感、癒やす場を

青空の会のつどいで、大切な家族を亡くした胸の内を語る遺族ら=東京都新宿区で、下桐実雅子撮影

 「長年連れ添った妻を亡くして、絶望している。妻がいない生活に何年たっても慣れない」「子を亡くす悲しみは収拾がつかず、深く心に突き刺さる感覚。自分が生きている意味が全然分からない」

 2月下旬、東京都内で開かれた「がん遺族会 青空の会」(同青梅市)の集まりには、大切な家族らを亡くした人たちが参加した。同会は「喪失感を吐き出せる場がほしい」という遺族の声に応え、1992年に発足。毎回、遺族の1人が経験を発表し、参加者全員が今の心境を話す。家族を亡くして間もない人もいれば、10年以上たつ参加者もいる。91年に妻を直腸がんで亡くした中野貞彦代表(71)は「遺族は自分の半身をもがれたように感じているが、悲しみの中にあるのは自分だけではないと気づき、他の人の経験から学ぶことも多い」と語る。

 会は2010年、遺族に100問以上の詳細なアンケートを実施し、243人の声を報告集としてまとめた。…

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