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福島原発事故

住民激励の横断幕「富岡は負けん!」撤去

歩道橋から取り外された横断幕。避難指示が解除される瞬間、町民有志が集まる町内の公園に掲げられた=福島県富岡町中央2で2017年3月31日午後2時42分、乾達撮影

4月1日の避難指示解除を受けて

 福島第1原発事故で住民不在となった福島県富岡町の国道上で、5年半以上にわたり住民を励ましてきた横断幕が31日、取り外された。同町の平山勉さん(50)が、幅約3.6メートルのビニールにペンキで力強く手書きしたのは「富岡は負けん!」。4月1日の避難指示解除を受け、撤去を決めた。

     避難先の同県いわき市から一時帰宅した2011年8月、国道6号にかかる歩道橋に掲げた。全域避難を強いられた町の惨状に無力さを感じながらも「負けてたまるか。必ず復活するぞ」との思いをぶつけた。

     今回取り外した横断幕は2代目。初代は暴風雨でボロボロになり、震災遺産として県立博物館(会津若松市)に保管されている。2代にわたるメッセージは一時帰宅の避難者や原発へ向かう作業員らの目に留まり、「励まされた」「勇気をもらった」との声も届いた。

     近く自宅に戻る平山さんは31日午後、町民有志が避難指示解除の瞬間を迎えるために集まる公園に横断幕を持ち込んだ。「やっとスタートラインに立った。戻った人で頑張って、町をよみがえらせたい」【乾達】

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