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佐藤名人、ソフトに敗れる 電王戦第1局

将棋ソフト「PONANZA」(手前)と対局する佐藤天彦名人=栃木県日光市の日光東照宮で2017年4月1日午後6時2分、和田大典撮影

 コンピューターの将棋ソフト「PONANZA」(ポナンザ、開発者・山本一成さんと下山晃さん)と佐藤天彦名人(29)が対局する第2期電王戦二番勝負第1局は1日、栃木県日光市の日光東照宮で指され、ポナンザが71手で勝って先勝した。第2局は5月20日、兵庫県姫路市の姫路城で指される。

 進化を遂げるソフトが、ついに名人と対決した。佐藤名人は昨年、電王戦出場者を決める叡王戦で優勝し、現役タイトル保持者としては初めてとなるソフトとの棋戦に臨んだ。ポナンザはソフトが対戦する電王トーナメントで優勝した。

 ポナンザが山崎隆之八段に2連勝した前期は持ち時間各8時間の2日制だったが、今期は同各5時間の1日制に変更された。

 ポナンザが先手番で初手3八金から相掛かり戦の進行になり、佐藤名人が先攻した。しかし、ポナンザが正確な指し手を続けて次第に形勢に差がつき、残り時間の少ない佐藤名人は懸命に挽回を図ったが、逆転の機会を作れず投了となった。

 対局中にコンピューターのトラブルで2回中断されたが、ポナンザに起因するものではないと判断され、時計を止めての中断となった。

 ほとんど時間を使い切った佐藤名人に対し、ポナンザは1時間あまりの消費で終局を迎えた。相手の考慮中に検討を続ける「先読み機能」が働いたとみられる。

 佐藤名人は「中盤ではこちらにも手段があったかもしれないが、ちょっとうまくいかなかった。ポナンザはものすごく正確で、非常に指し手に読みが入っている。タイトル保持者の対局ということで応援や期待をファンからいただいたが、結果は残念。先手番の第2局は勝算があるのでしっかり頑張りたい」、山本さんは「力戦になったが、いろんな将棋をポナンザは勉強しているので効果があったのかなと思う。二番勝負なのでこれでタイトル保持者に勝ったとはいえないが、日本の情報科学の開発者が長年目標としてきたことを達成できたという気持ちはある」と感想を語った。

 第1局は、現役の名人をもってしても完敗するほどソフトの強さが光った。6、7日に名人戦第1局を控え、七番勝負の合間を縫っての電王戦となるが、佐藤名人が先手番となる第2局で巻き返しを図りたい。【山村英樹】

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