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紀伊フード記

春編/4 ヒロメ 肉厚の海藻、広がる磯の香 /和歌山

すし店で春限定で提供される「ヒロメすし」=和歌山県串本町で、神門稔撮影

 春の紀南地方ならではの海藻「ヒロメ」。家庭や料理屋で、みそ汁や酢の物、天ぷら、しゃぶしゃぶなどとして口にされている。

     ワカメより幾分肉厚で、シャキシャキとした歯応えが特徴だ。元々は薄い茶褐色だが、湯に通すと、みずみずしい緑色に変わる。収穫は2月ごろに始まる。養殖物も出回るが、串本町では天然物にこだわる。

    最大1メートルの大きさに成長するヒロメ=和歌山県串本町観光協会提供

     同町観光協会の宇井晋介事務局長(61)によると、ヒロメはサンゴが育つ温かな海や、波が荒い磯は好まず、ワカメに比べて生息域は狭い。

     串本では、主に紀伊大島の内海側や、対岸の橋杭・古座両地区沿岸の浅瀬に自生する。漁船から箱眼鏡でのぞきながら、長い棒で巻き取るように収穫する。高齢化のあおりで、橋杭地区に限れば漁師は3、4人と少ない。

     JR串本駅近くのすし店では「ヒロメすし」を提供している。砂糖としょう油で煮て、味が染み込んだヒロメで酢飯を包む。「ひと口頬張れば磯の香りが広がる」。店のおかみさんも一押しの一品だ。【神門稔】=つづく

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