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 今週から1カ月、米国・ニューヨークに滞在する。

     旅の準備で頭を悩ませることに、荷物の重さがある。その制限は航空会社や予約した座席によって異なるものだが、自分の荷物が何キロかなんて、家では量りようがないのである。結果、搭乗手続きの時にスーツケースから物を引っ張り出さなきゃいけないことがたまにある。面倒だし、時間がかかって後ろに並んでいる人々に迷惑をかけることにもなる。手続きの前に量れる機械があればいいのにと、ずっと思ってきた。

     それが、英国で2番目に大きなロンドン・ガトウィック空港にはあるらしい。しかも南ターミナルには先日、騎手のための体重計が設置されたという。

     同空港の土地には以前、ガトウィック競馬場があった。1891年に開場し、第一次世界大戦中の1916年から3年間は「グランドナショナル」の代替開催地になっている。同レースは世界で最も有名な障害競走で、約180年前からリバプールのエイントリー競馬場で行われているが、大戦中は同競馬場が陸軍省のオフィスとして使われることになったため、ガトウィックで開催したのだった(ただし、レース名を変えて施行したためか、この3年間の結果は優勝馬リストから省略されていることが多い)。

     今回はその100周年を記念し、伝統的に使われている体重計を空港に置き、乗客に騎手の気分を味わってもらいながら荷物を量ってもらおうという計らいだ。騎手の検量は競馬施行の重要な一部分だし、荷物の重量は旅する際にやはり大事な側面を持つことから、その二つを結びつけたという。

     ガトウィック競馬場は第二次世界大戦の発生により当時の航空省(現国防省)に接収されて40年に閉場したが、英国はこうして過去のシーンをさまざまな形や場面で現代によみがえらせ、国民を楽しませている。【競馬ジャーナリスト・芦谷有香】

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