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おかやまお仕事図鑑

盆栽家 「清雅園」の宮尾晴美さんに聞く /岡山

盆栽家の宮尾晴美さん=岡山県瀬戸内市長船町飯井の盆栽園「清雅園」で、益川量平撮影

子ども巣立つ思いで売る 宮尾晴美さん(72)

 瀬戸内市長船町飯井の盆栽園「清雅園(せいがえん)」で盆栽家として100鉢以上の盆栽を培養しています。元々、造船会社に勤めていました。24歳の頃、家でできる趣味として盆栽を始め、すぐにとりこに。盆栽園に出入りするなどしてノウハウを学びました。結婚して3人の子どもがいましたが、31歳で会社を辞めて独立しました。

     神社で見上げるような大木を鉢の中という小さな世界で表現します。針金を枝にかけて理想的な方向に伸ばし、数種類のハサミなどを使って枝を整える剪定(せんてい)作業をします。美しい形にするために、それぞれの木の特徴を頭に入れ、手入れをします。

     「鉢合わせ」という鉢を選ぶ作業も重要な仕事です。鉢の色や形をそれぞれの盆栽に合わせることで、木が引き立ちます。雑木類には青やベージュ色、針葉樹は茶色などの鉢が合いますね。

     100年以上鉢の中で育つものもありますが、決して簡単な作業ではありません。ピンセットで雑草を抜いたり、虫がついていないかや木が元気な状態なのかをチェックしたり、細かいところまで毎日気を配ります。人の顔色を見れば体調の変化が分かるように、毎日見ていると盆栽の「表情」も分かり、木の「体調」が理解できるようになるのです。

     夏場の水やりは、暑さもあって体力を使うので大変です。また、盆栽の面倒をほったらかして留守にすることもできません。それでもこの仕事は面白くて仕方がないです。

     一生懸命育てた盆栽を買ってもらうと、うれしいです。でも、さみしさもあります。子どもが巣立っていくような気持ちに似ていますね。買ってもらった人にも一生懸命育ててほしいです。【聞き手・益川量平】


     ◆宮尾さんのある1日

    午前5時半 起床。庭に出てもみじの盆栽の芽を摘む

    午前7時半 朝食

    午前8時半 もみじの盆栽の植え替えなどをする

    午前10時 盆栽に水やりをする

    正午    昼食

    午後 1時 来客の対応などをする

    午後 7時 夕食

    午後10時 就寝

     ◆盆栽家になるには

     盆栽園に入って約5年間、盆栽への水やりや手入れの技術などを学び、修行をする人が多い。植物が好きで、きちょうめんな性格の人が向いているとされる。

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