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データで見る東海百景

名古屋城、木造計画で入場者は? ソフト面、人気に影響

名古屋城再建以来の年間入場者数

 天守閣の木造復元計画が進む名古屋城。金のシャチホコの威容を誇る天守閣が、創建当時の姿を取り戻すかもしれない。他方で、最大で500億円を上回る事業費を観覧料収入で回収できるのか、入場者数の見込みに関心が集まっている。過去のデータから、傾向を探ってみた。

     第二次世界大戦時の米軍機の空爆で焼失した名古屋城天守閣は、1959年に鉄筋コンクリート(RC)で再建された。翌年に来場者数は増えるが、すぐに減少する。増減を繰り返し、近年は城ブームの影響で増加傾向が続く。

     天守閣再建後60年弱の歴史の中で、急増したのは名古屋城博が行われた84年、世界デザイン博覧会の89年、新世紀・名古屋城博の2005年だ。名古屋城総合事務所は「城が会場になった大イベントが理由だと思う」と分析する。

     全国の傾向はどうだろう。全国城郭管理者協議会によると、11年度から15年度までに約3倍またはそれ以上来場者を伸ばしたのは加盟49城のうち3城だ。最大の伸び率は4・7倍の姫路城(兵庫県)だが、11年度は改修中で来場者が減少していた。改修前の09年度比では約84%増だった。

     雲海に浮かぶ天空の城として知られる竹田城(同)は4・2倍に増えた。石垣だけの天守閣すらない城跡だが、故高倉健さんの遺作「あなたへ」(12年)のロケ地となり、地元の朝来市は「映画の影響でテレビや雑誌にも取り上げられ、話題を呼んだ」と話す。約3倍に増えた中津城(大分県)はNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」(14年)の影響だ。14年度の入場者数は11年度比で約8倍にも達した。

     一方、天守閣を木造で再建した掛川城(静岡県)の来場者数は、完成した94年度が最多で、2番目のピークは大河ドラマ「功名が辻」が放映された06年度。木造復元した大洲城(愛媛県)も完成した04年度が最多で、15年度はその4割程度にとどまる。

     日本城郭協会の加藤理文(まさふみ)理事は、城の人気度について「建物も重要かもしれないが、今は城主が誰で、どんな人間模様が繰り広げられたとか、周辺の遊べる施設など、総合的な見地から選択しているのではないか」と話す。イベントや映画への露出など、ソフト面での工夫も欠かせないということだろう。【吉富裕倫】

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