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森和彦・古代史の現場を撮る

/65 黒塚古墳/3 大発見発表に沸き立つ /奈良

石室内を南側から撮影。棺外に並んだ三角縁神獣鏡などが見える=奈良県天理市柳本町の黒塚古墳で1998年1月7日、森和彦さん撮影

 「卑弥呼の鏡発見 邪馬台国大和説強まる」--。1998年1月、黒塚古墳(天理市柳本町)の大発見がついに公に発表された。初期ヤマト政権の中心地で30面を超える三角縁神獣鏡の出土に、考古学ファンも地元も沸き立った。

 発表は同月9日。古代史写真家の森和彦さんは12日、ノートにその時の様子を記している。「報道発表は熱気に包まれていた。嵐(一連の報道取材のこと)が去ったが、それ以後、研究者たちのテント生活が墳頂部で始まった。この真冬の寒さは大変なものである」。貴重な文化財を守るため、雨が続く中、現場で作業する学者も体を張っていた。地元の人たちも「ここが邪馬台国だ」と盛り上がっていた。

 はたして三角縁神獣鏡をどう評価すべきか。中国の歴史書「魏志倭人伝」に中国・魏の皇帝倭王に贈ったと記…

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