メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

近影遠影

高橋一清・あの日あの人/98 佐藤愛子 担当編集者に励まされ /島根

 平成2(1990)年6月、編集長に就いた「別册文藝春秋」では、佐藤愛子さんの連載小説「血脈」が佳境に入っていた。この小説は、柱としてこれからの編集になくてはならない。

 内示を受けると、何よりもまず、東京都世田谷区の太子堂に住む佐藤さんを訪ねた。初対面であった。佐藤さんは口を結んで、私を見続けた。人品骨柄を見定めるという感じであった。私はひるまず、「血脈」の感心した情景、巧みな表現の箇所を上げて感想を言った。見る見るうちに佐藤さんの表情が変わった。

 「あなた読んできたの。編集長の新任の挨拶(あいさつ)は、顔を見せるだけ。読まないで来て適当なことを…

この記事は有料記事です。

残り1083文字(全文1359文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 杉並のアパートで女性刺傷 搬送後に死亡、男が逃走か
  2. いじめを半年以上放置 広島・呉の中3下着脱がされ精神疾患
  3. 「亡き友よ 次は甲子園の優勝メダル届けるよ」筑陽学園・西舘投手
  4. ORICON NEWS がん手術の堀ちえみ、無事退院を報告し感謝 今後は経過観察で定期的に通院
  5. 特集ワイド チケット「転売ヤー」 業界困惑 ネット普及で買い占め容易に

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです