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遊びにきんさい

佐木島=三原市 満潮時、沈む磨崖地蔵 島内88カ所、霊場巡り /広島

磨崖和霊石地蔵を紹介する土田美千恵会長=広島県三原市の佐木島で、渕脇直樹撮影

 三原港(三原市)の南東に浮かぶ佐木島。周囲約12キロのこの島には豊かな自然が残り、近年、サイクリングやウオーキングのスポットとして人気が高まっている。俳優、殿山泰司ゆかりの島でもあり、彼のエッセーを愛読する私としては紹介しないわけにはいかない。島民らでつくるさぎしまを愛するボランティアガイドの土田美千恵会長(70)に案内してもらった。【渕脇直樹】

     --満潮時に海に沈む地蔵があるとうかがいました。

     鎌倉時代の1300年に仏師念心が彫った座高95センチの磨崖和霊(まがいわれ)石(いし)地蔵ですね。海辺の花崗(かこう)岩に彫られています。満潮時には肩まで海につかる全国でも珍しいお地蔵さんで、1975年に県重要文化財に指定されました。なぜここに造られたのかは謎です。島北部には潮が引いたら歩いて渡れるタナハシ島もあります。満干潮の時間を確認して見に来てください。

     --島では霊場巡りもできるとか。

    佐木島(広島県三原市)

     県道沿いなどには、大正時代に設けられた88カ所の霊場があり、徒歩なら5~6時間で回ることができます。島の人は信仰心があつく、江戸時代から四国八十八カ所巡礼が盛んでした。毎年1、5月の「お大師さんの日」では、巡礼者を接待しています。無理して1日で回らなくても、何回かに分けて参ってもよいでしょう。

     --モスクワ国際映画祭でグランプリを獲得した「裸の島」(1960年)の撮影では、主演の乙羽信子や殿山泰司、新藤兼人監督らが佐木島で合宿したそうですね。

     島の北側にある宿祢(すくね)島が映画の舞台で、佐木島も登場します。乙羽さんの2人の子役は島の子供なんですよ。島民は炊き出しなどをして撮影に全面協力しました。新藤監督は「佐木島なくして今の私はない」と話すほど愛着を持っておられ、死後、遺骨の一部が佐木島近海に散骨されました。宿祢島は現在無人で市の所有となっています。その西側にある小佐木島には手つかずの自然が残っており、船で渡ることができます。

     --大野浦海水浴場はこれからにぎわいそうです。

     五感を刺激する海浜セラピーの拠点ともなっており、深呼吸やストレッチでリフレッシュできます。5、6月に開催予定です。ここでは冬に海霧を見ることもできます。


    メモ

     三原港や尾道港からフェリーや高速船で約30分。島中央の大平山(268メートル)からは瀬戸内の多島美を楽しめる。鷺(さぎ)港には軽食・喫茶を提供するみなと茶屋があり、火水土日曜の午前10時半~午後2時半に営業。民宿など宿泊施設もある。問い合わせは鷺浦コミュニティセンター(0848・87・5004)。

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