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北陸・ものがたり散歩

/8止 福井・若狭地方「霧と影」「波影」 絶景若狭、水上文学の世界 /北陸

 「雁の寺」や「海の牙」、「霧と影」などの作品で知られる直木賞作家、水上勉(1919~2004年)は福井県おおい町出身だ。同町を含む若狭地方には、水上が作品の着想を得た場所や物語の舞台など、ゆかりの場所が数多くある。偉大な作家の世界に触れようと若狭路を西から東へ車を走らせた。

 まず向かったのは、若狭地方の西端、福井県高浜町にある県名勝「音海断崖」。根元に関西電力高浜原発が立つ半島の先端部、音海にある日本海側のリアス式海岸を代表する断崖絶壁で、漁船をチャーターして巡る絶景の穴場スポットだ。

 ここは、水上が出世作の一つで直木賞候補にもなった「霧と影」を着想した場所だということはあまり知られ…

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