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文氏が大統領就任 罷免で引き継ぎ期間なし

 【ソウル米村耕一】韓国の大統領選で当選した革新系の「共に民主党」の文在寅氏(64)は10日午前、中央選挙管理委員会の当選人決定と同時に大統領に就任した。文氏は正午過ぎ、国会で就任宣誓した。午後2時半から青瓦台(大統領府)で首相や大統領秘書室長などの人事を発表する。韓国メディアは首相に知日派の李洛淵全羅南道知事(64)が内定したと伝えている。

 文氏は就任宣誓の直後に国民に向けた演説を行い、「今日が国民統合が始まった日として歴史に記録されるだろう」と述べた。また、早期に米国、中国、日本を訪問する意向を表明し「条件が整えば平壌にも行く」と訪朝の意思も示した。「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」配備問題では「米中と真摯(しんし)に交渉する」と、改めて運用には慎重な姿勢を示した。

 今回の大統領選挙は朴槿恵前大統領の罷免に伴うもので、通常は約2カ月間ある引き継ぎ期間がないまま新大統領の任期がスタートし、約9年3カ月ぶりに革新政権が復活した。

 聯合ニュースによると、文氏は就任直後に韓国軍合同参謀本部議長と電話で話し、北朝鮮の朝鮮人民軍の動向などについて報告するよう指示した。北朝鮮による挑発行為が続く中、大統領として国民に安心感を与える狙いもあるとみられる。

 9日投開票の大統領選で文氏は、保守系「自由韓国党」の洪準杓氏(62)、中道系の「国民の党」の安哲秀氏(55)を抑えて当選した。

 与党「共に民主党」は国会で多数派を構成できておらず、文氏の政権運営のためには野党の協力が不可欠となる。韓国メディアは文氏がこの日、野党各党の代表と会談し協力を求めたと伝えている。

 首相に内定したと報じられている李氏は有力紙・東亜日報の東京特派員の経験があり、国会議員時代は韓日議員連盟副会長も務めた知日派だ。

 就任宣誓に先立ち、文氏は午前9時20分過ぎにソウル市内の自宅を出発し、朝鮮戦争での戦死者らを弔う国立墓地「顕忠院」を参拝した。

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