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余録

電信を意味するテレグラフの起源は…

 電信を意味するテレグラフの起源は18世紀末にフランスで考案された手動の「腕木(うでぎ)通信」だった。約10メートルの柱の上に腕の形をした木を取り付け、ワイヤで動かして遠方にリレー方式でメッセージを伝えた。ナポレオンはこれを使って欧州遠征で大成功したという(井上伸雄著「情報通信技術はどのように発達してきたのか」ベレ出版)▲やがて19世紀に電信機が発明されて通信手段の主流になり、1865年のきょう万国電信連合が設立された。これを継承した国際電気通信連合(ITU)は「世界情報社会・電気通信の日」と定める▲約150年で通信技術は大きく進化し、今やインターネットの普及で情報のやりとりは飛躍的に便利になった。だがこれを悪用する犯罪の脅威も増している▲増殖機能を持つ身代金要求型のコンピューターウイルスが日本を含む150カ国以上に拡散した。感染するとパソコンに保存されたデータが使えなくなり、解除するために金銭を要求する。米国家安全保障局(NSA)が開発したソフトが盗まれて悪用された疑いがあるという▲英国では国民医療サービスのシステムが攻撃されて、一部の医療機関が診療や手術の中止に追い込まれた。命にかかわる危険もあっただけに看過できない▲目視が頼りだった腕木通信と違い、現代の目に見えないサイバー空間の闇は犯罪や情報操作の温床にもなり得る。わがパソコンは大丈夫かと、セキュリティーを再確認する心がけも求められる情報通信の記念日である。

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