大分市の大分マリーンパレス水族館うみたまごで「白いナマコ」を展示中だ。10万匹に1匹という貴重さで「幸せを呼ぶ」と言われることもあり、来場者の関心を集めている。
「多様な生態コーナー」で展示。飼育員の今井謙介さん(45)によると、白いナマコは、体色が赤や黒のマナマコと同じ種類だが突然変異で生まれつき色素がない。全身真っ白な個体は珍しいという。体長15~20センチ、重さ約300グラム。成熟した雄らしい。4月19日、佐伯市大入島近くの海で貝を採っていた漁師が見つけた。
ナマコは、水温が15度を超えると活動を一時停止する「夏眠(かみん)」状態になるため、展示は5月いっぱいの予定。現在、夏眠に向けた寝場所を探し、水槽内を動き回っているという。
今井さんは「ゆっくり動く様子を見て癒やされてほしい」と話す。【安部志帆子】