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踏み跡にたたずんで

春の鳥=小野正嗣 /大分

 いまだにここらで出会うことがあるんですなー。

 田口さんは首に巻いたタオルで顔を覆う汗をぬぐうと、弁解でもするようにつけ加える。

 たまーに、たまーにです。

 たまに、ですか?

 です、です。

 水浴びする小鳥がぶるっと体を振って水滴を飛ばすように声が弾ける。

 春の嵐が過ぎ去った翌日で、その余韻か、大気は湿り気を帯びて生暖かかった。かつての城の石垣が残る山頂へと続く山の道には、強風にむしり取られた枝葉と雨に濡れる土の匂いが充満する。

 明け方にはまだ東の空にあった灰色の雲はいまやすっかり消え、淡くかすんだ青い空に、幾種類もの小鳥たち…

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