希望、尊厳 失わぬ社会を
京都市で4月下旬に開催された認知症に関する世界最大の会議「第32回国際アルツハイマー病協会(ADI)国際会議」には78カ国から約4000人が参加し、認知症当事者は過去最高の約200人にも上った。実名を公表して意見を語った人も、前回京都で開かれた2004年には2人だったのに、今回は十数人。当事者自身が声を上げ、ともに生きる新しい時代の到来を印象付けた。だが、当事者の話を具体的に施策や地域づくりに生かすためには、社会全体でさまざまなスキルアップが必要だとも感じた。
認知症の人は国内で約462万人(12年)、25年には700万人前後となるとの推計がある。誰もが認知…
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