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余録

ビートルズの生まれ故郷、英リバプールでは今…

 ビートルズの生まれ故郷、英リバプールでは今、グループの最高傑作とも言われるアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の発表50年を記念した行事が続いている▲架空のバンド名をタイトルにしたアルバムは1967年6月1日に発売された。人気が最高潮に達した時期だったのだろう。ビートルズは同じ月、歴史的なイベントにも出演した▲日米英など14カ国が制作に参加した世界初の衛星中継番組「われらの世界」だ。ロンドンで「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ(愛こそはすべて)」を生演奏する映像が約4億人の視聴者に伝えられた▲「あけがたの4時。世界が目の前に展開した」。当時、SF作家の星新一氏が「40億の総見物人化」と題して本紙に寄稿している。番組に驚く一方で、将来は衛星中継が毎日のニュースに使われ、世界の誰とでも対話できるようになると冷静に予測している▲今や個人が撮った映像が瞬時に世界に流れる時代だ。英マンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロでも、カブール中心部を狙ったテロでも、スマホで撮影された現場映像が各国のニュースで流された▲半世紀たっても新鮮さを失わないビートルズの音楽を聴けば、変わらないものもあると思うが、技術の変化は激しい。星氏は「科学の発達はしらずしらずのうちに短時日で人の思考を一変させてしまう」と未来への覚悟も説いている。自覚のないまま何かを失ってはいないか。星氏の警告をかみしめたい。

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