日本電産

創業者の永守重信氏「買収、高値づかみするな」

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 さまざまなモーターを生産する日本電産は、国内外で積極的に買収を繰り返して売上高1兆円超の企業に成長した。創業者の永守重信会長兼社長に、買収を成功させる秘訣(ひけつ)や、失敗が目立つ最近の日本企業の海外M&A(企業の合併・買収)について聞いた。【聞き手・土屋渓】

 --買収先をどのように選んでいますか。

 ◆絶対に高値づかみしないことだ。自分で目を付けた会社しか買わないので、妥当な値段が分かる。頭の中に事業全体の絵があり、技術や事業を補うために世界中の会社を調査している。相乗効果も大切だ。持っていない技術を取り込めばビジネスが広がる。競争相手を買えば値段のたたき合いがなくなる。今年は手続き中も含めて4社買ったが、あと3、4社は買うつもりだ。

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