公明の山口代表に釈明、北側副代表が明かす
公明党の北側一雄副代表は12日、ニッポン放送のラジオ番組に出演し、安倍晋三首相(自民党総裁)が5月3日に憲法改正方針を表明したことについて、公明党の山口那津男代表に「事前に言わなくてすみません」などと釈明していたことを明かした。官邸で同月22日に開かれた自公党首会談でのやりとりとみられる。
北側氏は、首相の表明について「(公明)党の憲法責任者である私も、山口代表も全く聞いていなかった」と指摘。自民党の高村正彦副総裁も首相が表明した朝に知らなかったと話していたことに触れ、「自民党でも恐らくどなたも知らなかったのではないか」と語った。また、首相が提案した憲法9条1、2項を維持して自衛隊を明記する案には「従来の憲法解釈が変わるような条文の書き方は容認できない」とクギを刺した。【高橋克哉】