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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『季節の果物でジャムを炊く』福田里香・著

時代の変化の中に変わらないものもある

◆『季節の果物でジャムを炊く』福田里香・著(立東舎/税別1360円)

 果樹園の風景に惹(ひ)かれる。実がなったさまは豊かさ以外のなにものでもない。葉を落とした冬にも、枝ぶりから、これは桃の木かな、など推測してみる。

 菓子研究家である福田里香さんの、果物をさらに楽しむための『ジャム食本』は刊行されてすぐ買った。スタンダードないちごジャムから、梅、ルバーブ、キウイとミントなど、いろいろなレシピが載っている。ただ、私は保守的に、いちじくジャムばかりつくっていた。好みなのと、その簡単さに寄りかかり。だからここしばらくはいちじくのページばかりを開いていた。11年前に刊行されたその本は、今春『季節の果物でジャムを炊く』と改題され、サイズはひとまわり小ぶりになり、復刊された。

 冒頭の、ジャムのつくりかたの基本についての解説文に目をとめる。旧作『ジャム食本』では「煮る」と表記…

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