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米韓大統領の初顔合わせ 一応の結束は確認したが

 対北朝鮮政策の大きな枠組みは共有できたものの、微妙な温度差が感じられる会談だった。

     韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が訪米し、トランプ米大統領との初顔合わせに臨んだ。

     最大の焦点は、核やミサイル開発を続ける北朝鮮への対応だった。両首脳は、対話での解決を図るためにも現時点では圧力強化が必要だという基本認識で一致した。

     トランプ氏は北朝鮮に対する圧力を重視し、文氏は融和的な姿勢を前面に出してきた。その2人が対話と圧力の組み合わせという形で折り合ったということだろう。

     一方で、両首脳の考え方の違いがにじんだ。

     トランプ氏は会談後の共同記者会見で、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権を「無謀で無慈悲だ」と非難し、「忍耐の時期は終わった」と圧力路線を強調した。これに対して文氏は「制裁と対話」による包括的なアプローチが必要だと力説した。

     懸案だった終末高高度防衛(THAAD)ミサイルの問題は共同声明に盛り込まれなかった。

     文氏は在韓米軍への配備に消極的で、先延ばしを図っていると見られてきた。首脳会談に先立つ米議会指導者たちとの会談で受け入れ姿勢を明確にしたが、それでも早期配備を求める米側との調整は間に合わなかったようだ。

     背景にあるのは、北朝鮮の脅威と米韓同盟に対する両首脳の温度差ではないか。

     両首脳は、北朝鮮との対話の条件を話し合うハイレベルの協議体を設置することで合意した。両政権とも「適切な条件」が整えば対話に応じると表明してきたが、具体的な中身は明確でなかった。それだけに調整の必要に迫られたと言えるだろう。

     経済面でも食い違いがあった。トランプ氏は米韓自由貿易協定(FTA)再交渉への意欲を記者団の前で明言したが、韓国側は会談後に「再交渉で合意した事実はない」と釈明に追われた。

     ドイツで7日から開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議では、安倍晋三首相を加えた日米韓首脳会談が開かれる。対北朝鮮政策での基本となる3カ国の連携強化につなげなければならない。

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