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小池都政のこれから(2017年8月号より)

地方自治のしくみ

■首長と議会はチェックアンドバランス

     東京都の小池百合子知事が6月20日、中央卸売市場築地市場(中央区)を豊洲新市場(江東区)へ移転すると発表した。豊洲の土壌汚染対策を追加し不安をのぞいたうえで移転する。築地市場跡地は売却せず、市場の働きをもつ商業施設をつくる考えだが、お金の工面など課題は残る。7月2日の都議会議員選挙を前に、一応の結論を出した。選挙は知事の圧勝だった。知事をチェックするのも都議の役目。小池都政のこれからに注目だ。

    ■豊洲に移転後、築地も再開発

     東京都は2016年11月、古くなった築地市場を閉じ豊洲新市場に移る予定だった。しかし、建設前に土壌汚染が見つかった新市場の安全性の最終確認がとれていないとして、都知事に就任してまもない小池さんが移転をストップした。

     みずからストップをかけた移転だが、再検証したうえで、今回、ゴーをかけた。築地にも市場の働きを残し、「築地は守る、豊洲を生かす」と語った。築地ブランドへのこだわりだが、計画はあいまいで、歯切れの悪い結論となった。

     東京都では都議会議員選挙(7月2日投開票)が6月23日に告示され、小池知事が代表を務める(7月3日辞任)都民ファーストの会の候補者がどれだけ当選するかが注目された。

     小池知事に対抗する自民党は市場問題を選挙の争点にし、「決められない知事」と批判していたが、国政の失敗がひびき、大負けした。

    ■憲法が定める住民自治

     現代の地方自治のしくみの基本は、日本国憲法で定められている。その基本とは、国から独立していることと、住民みずからが選挙によって参加すること。後半は住民自治といわれ、政策を実行する執行機関のリーダーである首長は住民の直接選挙によって決まるうえ、住民の代表の集まりである議会は首長と対等の立場で権限が強い。住民によって首長や議会をやめさせるよう直接請求する権利もある。

    ■首長と議会は車の両輪

     首長と議会は対等の立場で、図のように地方行政の役割を分け合っている。車の両輪といわれるゆえんだ。互いに独立しているが、バラバラに仕事をするのではなく、互いの仕事をチェックしあう。国会ほど政党の争いが生まれにくいのは、議会として執行機関の仕事をチェックする必要があるからだといえる。

     豊洲市場の問題では、議会のチェックが働かなかったといわれているね。一方で、都民ファーストの会は、争点になっている市場問題について、「知事の判断に従う」などとはじめは態度を示さなかったことが批判されていたよ。チェックをする議会の機能をはたすことができるのか、疑問をもたれてしまったんだね

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