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地域定着へ自治体、大学の取り組み続く
医療施設の医師は全国に約30万人で、医師数は毎年約4000人増えているが、都市や特定診療科への偏在は収まらず、地方の医師不足は解消されていない。医学部入学定員の地域枠が拡大され、自治体や大学も医師の地域定着に取り組んでいるが、医療関係サイトをみれば、今なお「医療崩壊」などの強烈な言葉を目にする。地域医療体制の確保が依然として大きな課題として残っている。
医師不足の原因を2004年に始まった「新医師臨床研修制度」と見る専門家は多い。医師免許取得後、2年間の病院研修を必修化したものだ。研修先は病院と希望者をコンピューターで組み合わせる「研修医マッチング」で決められる。研修先を自由に選べるため、医療設備の充実度や症例数の多い都市部の病院を希望する者が多くなる。従って出身大学の医局に残る者が減る。そうなれば大学病院は医師派遣が難しくなり、地域の医療機関…
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