メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

号外ドナルド・キーンさん死去 96歳 
余録

「もうグズグズしているひまのない事態」…

 「もうグズグズしているひまのない事態」「これからも無数の困難なカベに突き当たる」。切迫感が伝わるのは1964年東京五輪の3年前の本紙社説だ。終了後には国民の大半が評価し、成功体験として語り継がれた五輪だが、開幕が近づくまでは関心も高まらず、問題が山積していた▲時代背景に違いがあるとはいえ、2020年東京五輪の準備は前回よりは早めに進んでいる。開会式までちょうど3年となるきょう、渋滞の解消を狙って職場以外での勤務を促す「テレワークの日」が実施される▲12年のロンドン五輪でインターネット利用の在宅勤務などを認めるテレワークが奨励されたことに倣った。五輪を契機に欧米に比べて普及が進まないテレワークを広げ、働き方改革に結びつけようという思惑もある▲64年五輪では新幹線など公共インフラが充実したが、社会生活への影響も少なくなかった。選手村食堂の料理長を務めた帝国ホテルの村上信夫氏は五輪を機に冷凍食品がホテル業界に広まったと回顧している(私の履歴書・日本経済新聞)▲全国から集まったコックの調理手順を統一するため、マニュアルも導入したというから、職人気質が強かった料理人の意識を変えることにもつながったろう▲20年五輪も日本社会の好ましい変化につながればありがたい。しかし、建設、運輸などの業界では五輪需要でいっそうの人手不足も予想されている。3年後、「開催で労働慣行が変わった」と総括するのはそう簡単ではなさそうだ。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 「おまえのせいでとれなかった。殺すぞ」 ポケGO中か 警察官殴った疑い、男逮捕
    2. 器物損壊 車内で体液かける 府教委指導主事に有罪判決 地裁 /京都
    3. 社説 菅官房長官の記者会見 自由な質問を阻む異様さ
    4. 勤労統計調査方法変更「自分が…」元首相秘書官の言い分 首相は“われ関せず”か
    5. ORICON NEWS 神木隆之介、福山雅治の部下に 4月期日曜劇場『集団左遷!!』追加キャスト決定

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです