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揺らぐ「1強」

/7止 高村正彦・自民党副総裁 寛容と忍耐も要る

=中村藍撮影

改憲、幅広い合意目指す

 --内閣支持率の下落が続いている。

     ◆業績を見れば、安倍政権は歴代内閣よりもよくやっている。ただ民主政治は「森」だけ美しければいいわけじゃない。「木」の部分は自民党議員の不祥事があった。安倍晋三首相や官邸が傲慢だと感じられたところもあったと思う。加計学園の問題も、便宜を図っていないことはいわゆる「悪魔の証明」で100%クリアはできないが、もう少し丁寧に説明した方がよかった。1強と見られると、普通の行動さえ「傲慢じゃないか」と思われがちだから、注意しないといけない。

     --支持率の回復は容易ではない。

     ◆易しかろうが難しかろうが、我々は支持率を回復しないといけない。まずは内閣改造で、適材適所の人事をすることだ。そして安倍首相は池田勇人(元首相)流の「寛容と忍耐」でやってほしいし、それは本人もわかっていると思う。

     --首相の人事に期待することは。

     ◆経験者でも新人でもいいから、適材適所で選ぶことに尽きる。具体的な注文はつけない。今の政治情勢では入閣待望組に惻隠(そくいん)の情をかけている余裕はない。

     --閣僚候補に小泉進次郎氏の名前も挙がるが。

     ◆適材適所で選び、仮に首相から要請があれば「嫉妬されるのが嫌だ」なんて言わずに受けてほしい。それが党員の務めだ。

     --気が早いが、来年の党総裁選に安倍首相が立候補したら支持するか。

     ◆立候補してほしいし、立候補したら支持する。

     --都民ファーストの会が東京都議選で躍進し、国政をうかがう動きも。

     ◆国政をうかがっても決して不思議ではない。小池百合子さんは憲法改正論者だ。初めて現実的平和主義の2大政党ができるかもしれないというほのかな期待と、副総裁として大いなる警戒感を持っている。

     --支持率低下が改憲論議にもたらす影響は。

     ◆全く影響ないと考えるのは能天気だが、だからといって最初から当初の予定を放棄するのは腰抜けだ。党内の空気、各党の反応、世の中全体の雰囲気を見ながらやっていく。議論はしっかり、慎重にやる。

     --今後の進め方は。

     ◆すでに全体会議をした自衛隊明記、緊急事態、合区解消の3項目は、最大公約数的な一致点が浮かび上がっている。8月末以降は幹部でたたき台を作り、それを基に議論する。その推移次第で、会議を週2回に増やすこともあり得る。

     --秋の臨時国会に自民党案を出す狙いは。

     ◆来年の通常国会で発議するには、国会冒頭からできるだけ長く審議したいということだ。できるだけ幅広く合意したいので、憲法審査会への提案前に、公明党に限らず各党と話し合いたい。各分野ごとに専門性のある議員同士で話し合うこともありうるし、そこは柔軟に考えている。ただ、公明と共同提案する予定はないので、与党協議をする必然性はないと考えている。【聞き手・村尾哲】=おわり


     ■人物略歴

    こうむら・まさひこ

     経済企画庁長官、法相、防衛相、外相などを歴任し、2012年9月から自民党副総裁。安全保障関連法の与党協議などの重要政策で手腕を発揮してきた。衆院当選12回。75歳。

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