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北朝鮮

「米全域射程」 ICBM、飛距離最大1万キロか

 北朝鮮は29日、朝鮮中央通信を通じ、28日夜に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の2回目の発射実験を実施し、成功したと表明した。高度3724.9キロに達し、47分12秒の間に998キロ飛行したとした。朝鮮中央テレビは、ミサイル発射時の映像を放送した。専門家らはミサイルの最大飛距離は、米本土の多くを含む1万キロに達するとの見方を示しており、日米韓3カ国は警戒を強めている。

 中央通信によると金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は現地で「米本土全域がわれわれの射程圏内にあるということがはっきりと立証された」と述べたという。

 日本政府によると、発射は日本時間28日午後11時42分で、北海道・奥尻島北西約150キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。北朝鮮のミサイルのEEZ内への落下は6回目。発射を受け、政府は29日未明と昼の2度、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)閣僚会合を開き、対応を協議した。安倍晋三首相は昼の会合終了後、記者団に「脅威が増したことが現実のものとなった」と語った。

 岸田文雄外相兼防衛相は防衛省で「7月4日に発射されたものと同一型である可能性が考えられる」と述べた。岸田氏はこれに先立ち、米国のティラーソン国務長官、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と電話で協議した。また、トランプ米大統領は「1カ月もたたないうちに2度目の発射に踏み切ったことは向こう見ずで危険な行動だ」との非難声明を発表。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日未明にNSCを開き、米軍の迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の発射台4基を追加配備するよう指示した。

 米国の「憂慮する科学者同盟」のミサイル専門家のデビッド・ライト氏は、ミサイルが到達した最高高度が約3700キロ、飛行時間が約47分とのデータを前提に、最大飛距離は1万400キロになると試算。北朝鮮からの距離が9500キロの西海岸のロサンゼルス、1万400キロの中部シカゴなどが「射程内に入る」との分析結果を発表した。

 ミサイルは通常より高い高度に打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射されたとみられているが、海上自衛隊の香田洋二元自衛艦隊司令官は「通常の軌道で発射した場合、間違いなく1万キロに達するミサイルだ」と分析している。【田中裕之、ワシントン会川晴之】

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